『フューズドコーティングプロセス』では、溶射し皮膜を形成した後、ふたたびガストーチや電気炉で再溶融します。
このことより母材と皮膜との間に合金層をつくることで、治金的結合させ、より強固に溶着します。
この皮膜はほとんどの機械的物理特性にすぐれています。
自溶合金の特長
加工手順Thermal spraying
主に新規作成から行ないます。
製品によっては再生も可能ですが、再溶融中全体が1000度以上になり歪みが発生しますので、部品全体の加工しろを残して溶射します。
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01素材
02アンダーカット
溶射盛金部を要求される盛金厚さだけ切削します。
03溶射
Powderを溶融噴射します。
04フュージング
酸素・アセチレン炎トーチにて再溶触し素材と溶射層との間に合金層を形成させると同時にノン・ポーラスな面にします。この時の表面温度は1050度~1100度になります。
05仕上げ
通常バイト仕上げを行いますが、研磨を要するものは特殊グラインダー仕上げを行います。
材料 | 材料は、Ni基又は、Co基自溶合金にかぎられます。(パウダー) |
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皮膜厚さ | 一般的には、1~2mmtそれ以上も可能です。 |
自溶合金の化学成分(JIS H 8303)
種類 | 化学成分 % | 硬さ(HRC) | |||||||||
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Ni | Cr | B | Si | C | Fe | Co | Mo | Cu | W | ||
MSFNi1 | 残部 | 0~10 | 1.0~2.5 | 1.5~3.5 | 0.25以下 | 4以下 | 1以下 | - | 4以下 | - | 15 - 30 |
MSFNi2 | 残部 | 9~11 | 1.5~2.5 | 2.0~3.5 | 0.5以下 | 4以下 | 1以下 | - | - | - | 30 - 40 |
MSFNi3 | 残部 | 10~15 | 2.0~3.0 | 3.0~4.5 | 0.4~0.7 | 5以下 | 1以下 | - | - | - | 40 - 50 |
MSFNi4 | 残部 | 12~17 | 2.6~4.0 | 3.5~5.0 | 0.4~0.9 | 5以下 | 1以下 | 4以下 | 4以下 | - | 50 - 60 |
MSFNi5 | 残部 | 15~20 | 3.0~4.5 | 2.0~5.0 | 0.5~1.1 | 5以下 | 1以下 | - | - | - | 55 - 65 |
MSFCo1 | 10~30 | 16~31 | 1.5~4.0 | 2.0~4.5 | 1.5以下 | 5以下 | 残部 | 7以下 | - | 10以下 | 35 - 50 |
MSFCo2 | 0~15 | 19~24 | 2.0~3.0 | 1.5~3.0 | 1.5以下 | 5以下 | 残部 | - | - | 4~15 | 50 - 65 |
自溶合金のWCの配合比(JIS H 8303)
種類 | 化学成分 % | 硬さ(HRC) | ||
---|---|---|---|---|
WC | MSFCo1 | MSFNi4またはMSNi5 | ||
MSFNi1 | 残部 | 1.0~2.5 | - | 15 - 30 |
MSFNi2 | 残部 | 1.5~2.5 | 残部 | 30 - 40 |
他の溶射技術Thermal spraying
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